アルツハイマー型認知症の脳の中での変化

脳の中ではどのようなことが起きているのでしょうか。アルツハイマー型認知症の場合で脳の変化を見てみましょう。

まず大脳皮質に萎縮がみられるようになります。通常は成人の脳で1,400gほどある脳の重さが、認知症を発症して10年ほど経過すると900g以下になってしまいます。MRIで画像診断すると、正常な脳よりも大脳が小さくなっていることがひと目でわかります。特に海馬やその周辺の萎縮に関しては進行性のものが多く重要です。

神経伝達物質にも異常がみられるようになります。これはアルツハイマー型認知症を発症するのに大きく影響していると言われています。認知症を発症すると、様々な神経伝達物質が減少します。特に記憶に関係しているアセチルコリンという神経伝達物質の減少が大きいとされています。

他にもドーパミンやグルタミン酸、セロトニンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質が減少するとされています。こうして多くの神経伝達物質が減少することで、脳の記憶部分の機能が低下して認知症の様々な症状を発症するのです。

他にも老人斑や神経原線維変化したり神経細胞の脱落がみられたりするようになります。脳の中を顕微鏡で見てみると、神経細胞や細胞間にシミのようなもの老人斑や糸くずのような神経原線維が見られます。この老人斑や神経原線維が増えてくることで神経細胞が減ってしまいます。

以上のようなことがアルツハイマー型認知症の脳の中で起きています。

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